Durston X-Mid 1 レビュー|上高地・小梨平で実際に使ってわかったこと

軽量なのに広い。設営もシンプル。そして、1人用テントとは思えないほど快適。

そんな評判を聞いて以前から気になっていたDurston Gear X-Mid 1を、カナダから直輸入し、実際のキャンプで使ってみました。

今回X-Mid 1を持って行ったのは、2025年10月の上高地・小梨平キャンプ場

この記事では、メーカーのスペックを紹介するだけではなく、実際に設営して、テントの中で過ごしてみて感じたことを中心に、Durston X-Mid 1をレビューします。

Durston X-Mid 1とは?

Durston X-Mid 1は、カナダのDurston Gearが手掛ける1人用の軽量トレッキングポールテントです。

最大の特徴は、一般的なドーム型テントとは大きく異なる独特の構造。

2本のトレッキングポールを斜めに配置する「X-Mid Geometry」によって、軽量化と居住性を両立しています。

2025年には第3世代へとアップデートされ、15Dシルポリエステルを採用。さらに軽量化されただけでなく、インナーの居住空間も拡大されています。

項目スペック
テントDurston X-Mid 1
世代第3世代
収容人数1人
フライ素材15D シルポリエステル
インナーサイズ約84 × 236cm
最高部約119cm
本体重量約745g
設営方式トレッキングポール2本

特筆すべきなのは、やはり約745gという軽さ

しかも、この重量でフルカバーのフライとインナーを備えたダブルウォール構造になっています。

単純に「軽いだけ」のULテントではなく、居住性や使いやすさまで考えて設計されているのがX-Mid 1の特徴です。

実際に上高地・小梨平で使ってみた

今回X-Mid 1を実際に使ったのは、2025年10月の上高地・小梨平。

山岳地帯でのテント泊では、テントの重量はもちろん重要ですが、それと同じくらい設営のしやすさやテント内での過ごしやすさも重要になります。

そこで実際に設営から撤収まで行い、X-Mid 1の使い勝手を確認してみました。

X-Mid 1の設営は思っていたより簡単

X-Mid 1は、トレッキングポールを使って設営する非自立式のテントです。

一般的なドーム型テントのように複数のポールを組み合わせる必要はなく、基本的には4隅をペグダウンして、2本のポールを立てるというシンプルな構造。

最初に見たときは独特な形状なので少し難しそうに感じますが、実際にやってみると、それほど複雑ではありません。

むしろ一度設営方法を覚えてしまえば、かなりスムーズに設営できます。

トレッキングポールをそのまま使える

登山やハイキングでトレッキングポールを使っている人なら、テント専用ポールを別に持ち歩く必要がないのも大きなメリットです。

テントポールを省けることは、そのまま装備の軽量化につながります。

1人用とは思えない広さ

X-Mid 1を実際に使ってみて、一番印象に残ったのが居住性の高さでした。

1人用の軽量テントというと、どうしても「寝るための最低限のスペース」というイメージがあります。

ところがX-Mid 1は、実際に中に入ってみるとかなり余裕があります。

インナーの長さは約236cm。

身長のある人でも比較的余裕を持って横になることができます。

さらに、X-Mid独特のポール配置によって頭上空間が確保されているため、横になっているだけでなく、テント内で座って過ごしやすいのもポイントです。

着替えたり、荷物を整理したり、雨のときにテント内で時間を過ごしたりすることを考えると、この「座れる広さ」はかなり重要です。

左右にある2つの前室が便利

X-Mid 1には、左右にそれぞれ前室があります。

1人用テントでは、テント内部に荷物を入れると一気に狭くなってしまうことがあります。

しかしX-Mid 1なら、ザックや靴などを前室に置いて、インナー内部をすっきり使うことができます。

しかも左右それぞれに出入口があるので、荷物の置き場所によって出入りが制限されにくい。

ソロ用テントとして考えると、この左右2つの前室はかなり使い勝手の良い設計だと思います。

ダブルウォール構造なのも大きなメリット

軽量テントというと、シングルウォールをイメージする人もいるかもしれません。

しかしX-Mid 1は、フライとインナーを組み合わせたダブルウォール構造です。

軽量性を確保しながら、居住性や結露対策にも配慮されています。

特に秋の上高地のような環境で使う場合、テント内で快適に過ごせることは大きなポイントです。

15Dシルポリエステルを採用

第3世代X-Mid 1では、15Dのシルポリエステルが採用されています。

ULテントではナイロン系の生地が使われることも多いですが、ポリエステルには濡れた際の伸縮が小さいというメリットがあります。

雨などで生地が濡れても張り具合が変化しにくいため、悪天候時にも扱いやすい素材です。

軽量化だけを追求するのではなく、実際のフィールドでの使いやすさまで考えた仕様と言えるでしょう。

第3世代でさらに進化したX-Mid 1

2025年モデルは、X-Mid 1にとって大きなアップデートとなっています。

特に注目したいのが、軽量化と居住性の拡大を同時に実現していることです。

  • 15D高強度シルポリエステルを採用
  • 本体重量約745g
  • インナーの大型化
  • ヘッドスペースの拡大
  • フットスペースの最適化
  • サイドポケットの追加
  • 各部の使い勝手を改善

軽くするために単純に生地を薄くするのではなく、テントそのものの構造を見直しているところがX-Midらしいところです。

実際に使って感じたX-Mid 1のメリット

メリット1:とにかく軽い

約745gという重量は、ソロ用テントとして非常に魅力的です。

テントはキャンプ装備の中でも比較的大きく重量のあるアイテムなので、ここを軽量化できるメリットは大きいです。

メリット2:軽いのに広い

個人的にX-Mid 1の最大の魅力だと感じたのがここ。

「ULテントだから狭い」というイメージとはかなり違います。

1人用として十分な長さがあり、頭上空間も確保されているため、テント内で普通に過ごすことができます。

メリット3:前室が2つある

左右に前室があることで、荷物をテント内に詰め込まずに済みます。

ソロキャンプでは、この使いやすさがかなり効いてきます。

メリット4:設営がシンプル

独特の形状ですが、構造を理解してしまえば設営はシンプル。

トレッキングポール2本を使うことで、専用ポールを持ち歩く必要もありません。

メリット5:ダブルウォールで安心感がある

軽量性を重視しながらも、フルカバーのフライとインナーを備えているため、ULテントとしては安心感があります。

逆に気になったところ

もちろん、X-Mid 1にも注意点があります。

自立式ではない

最大の注意点は、X-Mid 1が非自立式テントであること。

ペグダウンが基本となるため、ペグを打ち込めない場所では設営が難しくなります。

トレッキングポールを持っていない場合は、別途ポールを用意する必要があります。

最初は設営方法に戸惑うかも

一般的なドーム型テントとは形が大きく違うため、最初は少し戸惑うかもしれません。

ただし、一度設営方法を覚えてしまえば、それほど難しいものではありません。

軽量テントなので扱いには気を使う

約745gという軽さを実現している以上、一般的な重量級テントと同じようにラフに扱うものではありません。

設営や撤収の際には、生地やポールへの負担を考えて丁寧に扱いたいところです。

Durston X-Mid 1はこんな人におすすめ

  • ソロキャンプの装備を軽量化したい人
  • テント泊登山をする人
  • バックパッキングを楽しみたい人
  • 軽量テントでも居住性を妥協したくない人
  • トレッキングポールを普段から使っている人
  • ダブルウォールのULテントが欲しい人
  • 1人用でもテント内でゆったり過ごしたい人

逆に、こんな人には向かないかも

  • 自立式テントが絶対条件の人
  • ペグダウンができない場所でも設営したい人
  • テントをできるだけ簡単に扱いたい人
  • 軽量性よりも頑丈さを最優先する人

実際に使ってみて感じたこと

今回、上高地・小梨平でX-Mid 1を実際に使ってみて、一番強く感じたのは、「軽いのに、ちゃんと普通のテントとして使える」ということでした。

ULテントというと、軽量化のために何かを我慢するイメージがあります。

しかしX-Mid 1は、単純に装備を削って軽くしたテントではありません。

斜めに配置された2本のポール。

左右に設けられた2つの前室。

効率的に確保されたインナーの居住空間。

そしてフルカバーのフライ。

一見すると独特な形をしていますが、実際に使ってみると、その形状にはちゃんと意味があります。

個人的には、X-Mid 1の魅力は「745g」という数字だけではないと思っています。

この重量で、ここまで普通にテントの中で過ごせる。

そこがX-Mid 1の一番面白いところです。

まとめ|X-Mid 1は「軽さ」と「快適性」のバランスが魅力

Durston X-Mid 1は、1人用のULテントでありながら、軽量性だけに特化したテントではありません。

軽い。
広い。
設営がシンプル。
前室が2つある。

この4つを高いレベルでまとめているのがX-Mid 1の魅力です。

特に2025年の第3世代では、軽量化と居住性の改善がさらに進められています。

「軽量テントは狭くて窮屈」というイメージを持っている人には、一度実物を見てもらいたいテントです。

ソロキャンプやテント泊登山で、できるだけ荷物を軽くしたい。でも、テントの中で快適に過ごすことも諦めたくない。

そんな人には、かなり魅力的な選択肢になると思います。

動画でもX-Mid 1を紹介しています

今回の記事で紹介したX-Mid 1は、2025年10月の上高地・小梨平キャンプ場で実際に使用しています。

設営の様子やテントの雰囲気など、文章では伝わりにくい部分は動画でご覧ください。

Durston X-Mid 1 レビュー|上高地・小梨平キャンプ場

実際の使用感を確認してからX-Mid 1を検討したい方は、ぜひ動画も合わせてご覧ください。

Durston X-Mid 1を検討しているなら

X-Mid 1は、国内ではまだ一般的なテントとは言えません。

しかし、ULテントやトレッキングポールテントを探していると、一度は候補に入ってくるモデルだと思います。

スペックだけを見ると「変わった形の軽量テント」に見えますが、実際に使ってみると、その独特な構造が軽量性・居住性・設営性を両立するための合理的な設計であることが分かります。

私は公式サイトから直輸入しましたが、それほど難しくはありませんでした。Durston X-Mid 1、ソロ用の軽量テントを探しているなら一度はチェックしておきたいモデルです。

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